Vol.1|日本の女性の健康課題とは?ウィメンズヘルスとフェムテック入門 【Amina's Guide】

2026年2月15日
Dr.Amina’s Guide

はじめまして。
Dr.Amina’s Guideを始めます。

自分の体のことを、安心して、落ち着いて、理解できる場所へ。 そして、その理解をもとに、自分に合う選択肢にたどり着ける場所へ。

読了目安:約4分 テーマ:はじめに / fermataの視点 Dr.Amina’s Guide
Hello, I’m Amina

はじめまして。
fermataの杉本亜美奈です。

公衆衛生を専門にしてきた私が、なぜフェムテックやフェムケアの分野にいるのか。 そして、なぜ今、この「Dr.Amina’s Guide」を始めようと思ったのか。

今日は、その背景を少しだけお話しさせてください。

この連載は、
「正しい答えを教える場所」でも、
「商品を紹介する場所」でもありません。

自分の体のことを、安心して、落ち着いて、理解できる場所。 そして、その理解をもとに、自分に合う方法や選択肢を知り、 正しく、安心できる情報にたどり着ける場所。

そんな場をつくりたいと思っています。

1 日本は、本当に“遅れている”のでしょうか?

女性の健康について語るとき、 「日本は遅れている」という言葉を耳にすることがあります。

でも、私はそうは思っていません。

日本は、妊娠・出産に関して世界的に見ても安全性が高い国のひとつです。 母子死亡率は低い水準にあり、出産をする環境として、制度や医療体制に支えられている部分が多くあります。

産婦人科専門医へのアクセスも、比較的良好です。 数週間待たなければ受診できない国もある中で、日本では比較的早く診てもらえることが多い。

妊娠中の超音波検査、いわゆるエコーの回数も、世界的に見れば充実している方だと感じます。

さらに、子宮頸がんや乳がんなどの女性特有のがん検診も、 自治体の助成により受けられる仕組みがあります。

そしてこれからは、女性の健康に関する項目が、企業の健康診断に組み込まれていく流れも始まっています。

つまり、日本は決して女性の健康に無関心な国ではありません。 むしろ、制度として守られている部分はとても大きいのです。

2 それでも、なぜ“迷い”が生まれるのか

ではなぜ、生理や更年期、尿もれ、性の違和感といったテーマでは、 どこか戸惑いや迷いが残るのでしょうか。

それは「遅れている」からではなく、 支え方の重心が少し違うからかもしれません。

妊娠・出産・がん検診などは制度としてしっかり整っています。 一方で、日常の体調のゆらぎや、はっきり病名がつくわけではない不調は、 個人の中にとどまりやすい。

また、日本は「高コンテクスト文化」と言われます。 はっきり言葉にしなくても伝わる社会です。

言葉にしないまま、抱えてしまうこと

  • 「つらい」と強く言わなくても頑張る
  • 「困っている」とはっきり言わずにやり過ごす
  • 体の変化を、自分の中だけで収めてしまう

それが自然になっているのかもしれません。

これは弱さではなく、文化です。 でも、体の変化まで静かに抱え込まなくてもいい。

私はそう思っています。

3 よくある誤解:これは“特別なテーマ”?

女性の健康は、ときどき特別な問題のように扱われます。

でも、生理も、更年期も、妊娠も、 人生の流れの中で自然に訪れる変化です。

特別だから難しいのではなく、 日常のことだからこそ、後回しになりやすい。

体は、壊れてから向き合うものではありません。
変化しながら、付き合っていくものです。

正常か異常かを、単純に分けられるものでもありません。

だからこのGuideでは、 不安をあおることなく、でも曖昧にもせず、 「理解できる状態」を一緒に整えていきます。

4 制度と選択肢のあいだにある小さなギャップ

日本では、商品は 「医療機器」「医薬部外品」「雑貨」などに分類されます。

この違いによって、どんな表現ができるか、承認までにかかる時間、 市場に出るまでのハードルが変わります。

これは安全を守るための大切な仕組みです。

ただ、海外では一般的な商品が、日本では広がりにくいこともあります。 その結果、「必要としている人がいるのに、選択肢が少ない」と感じられる場面もあります。

制度が不十分なのではなく、構造が違うということ。
その背景を知るだけで、見え方は少し落ち着いたものになります。

5 fermataが目指していること

fermataは、女性の健康を特別なものとして切り分ける会社ではありません。

むしろ、日常の延長線上に、自然に、安心して置ける状態に整える会社です。

制度が整っている日本の土台の上に、 もう少しだけ、選びやすさと理解しやすさを加える。

海外のプロダクトを日本の制度や文化に合わせて翻訳し、 企業や自治体と連携しながら、安心して話せる空気をつくり、 ECという場所で、学びながら選べる導線を整える。

それが私たちの役割です。

6 最後に

体のことを考えるのは、少し勇気がいることもあります。

でも、まずは“知る”だけでいい。

日本は決して遅れているわけではありません。 守られている部分はたくさんあります。

だからこそ、その上で、もう少しだけ「理解」と「選択肢」を整えていく。

このGuideが、あなたが安心して、自分の体と向き合える場所になりますように。

次回: 「フェムテックとは?」を、できるだけシンプルに整理していきます。

Dr.Amina’s Guideで、
自分の体を知るきっかけを。

フェムテック、フェムケア、セルフケア、女性の健康にまつわるテーマを、 日常の言葉で少しずつ紐解いていきます。

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