Vol.9|防災バッグに入れておきたいフェムケア用品
Vol.9|防災バッグに
入れておきたい
フェムケア用品
生理用品、デリケートゾーンケア、普段使っている薬。避難生活で困ってから探すのではなく、日常のセルフケアを少しずつ防災バッグへ。必要な理由と選び方をまとめます。
台風、地震、大雨。日本で暮らしている以上、「いつか自分にも」と感じる場面は年々増えています。非常用持ち出し袋の中身を見直したことがある人は多いと思いますが、そのなかに「生理・デリケートゾーンまわり」のアイテムはどれくらい入っていますか。
水や食料、懐中電灯は思い浮かんでも、生理用品やデリケートゾーンのケアまでは意識が向きにくいものです。でも避難生活では、支援物資が自分の肌や経血量に合わなかったり、受け取りづらかったり、断水で入浴や洗濯ができなかったりすることがあります。
だからこそ「いつもの自分に合うもの」を、自分で備えておくことが大切です。
今日は、防災バッグに入れておきたいフェムケア用品を、理由と一緒にまとめます。
1 災害時、生理まわりで起きやすい困りごと
備えを考える前に、実際にどんな困りごとが起きやすいのかを知っておくと、何を優先すべきかが見えてきます。
- 支援物資の数や種類に限りがあり、自分に合う生理用品が手に入らない
- 人目が気になり、生理用品を受け取りに行きづらい
- 断水で入浴や洗濯ができず、手や身体、再利用品の衛生管理が難しくなる
- トイレが混雑し、落ち着いて交換できる時間や場所を確保しづらい
- 使用済み用品の捨て場所、持ち運び、ニオイ対策に困る
- 環境の変化やストレスで、いつもと異なる出血や尿もれが気になることがある
内閣府の備蓄チェックシートでは、生理用品やサニタリーショーツ、中身が見えないゴミ袋などについて、まず一人あたり最低3日分を備えることが望ましいとされています。自宅備蓄と、すぐに持ち出すバッグの両方を分けて考えるのがポイントです。
2 まず確認したい、フェムケア防災チェックリスト
持ち出せる重さには限りがあります。まずは必ず必要な使い捨て用品と下着、袋、薬を優先し、再利用品は水・洗浄・乾燥・プライバシーを確保できるかを考えて追加しましょう。
3 防災バッグに入れておきたいフェムケア用品
月経カップ(使い慣れている人は1個)
繰り返し使えてゴミが少なく、荷物を小さくできるのがメリットです。一方で、清潔な手、水、製品の指示に沿った洗浄、落ち着いて着脱できる場所が必要です。避難所で初めて使うのではなく、日常で使い慣れている場合の選択肢として備えましょう。
吸水ショーツ(2〜3枚を目安に)
下着として使え、月経カップのバックアップや軽い尿もれ対策にもなります。ただし、再使用には洗濯と十分な乾燥が必要です。断水時に吸水ショーツだけへ頼らないよう、使い捨て用品や替えの下着も一緒に備えましょう。
月経カップ×吸水ショーツを組み合わせるなら
カップで経血を受け止め、吸水ショーツを万が一のモレに備えるバックアップとして使えます。ただし、どちらも安全に洗浄・乾燥できることが前提です。水やプライバシーが不足する場面では、無理に再利用せず、ナプキンやタンポンなど使い慣れた使い捨て用品へ切り替えられる準備も残しておきましょう。
月経カップ用の洗浄料
使用しているカップの説明書で推奨されている洗浄方法を確認し、必要なら携帯サイズを用意します。洗浄料があっても、清潔な水や手洗い環境が確保できなければ安全な再使用は難しくなります。ウェットティッシュで拭くだけの方法を、十分な洗浄の代わりにはしないでください。
デリケートゾーンケア用ウォッシュ・ワイプ
入浴できないときに、手や外陰部をさっぱりさせる補助になります。肌に合う無香料・低刺激のものを選び、膣内には使用せず、こすりすぎや洗いすぎを避けましょう。普段から使ったことのある製品だと安心です。
使い慣れたナプキン・おりものシート
月経カップを使っている人も、体調が優れないときや清潔な水を確保できないときのために備えておきましょう。まずは最低3日分を目安に、経血量や避難期間に合わせて自宅備蓄を増やします。肌に合う種類や長時間用も混ぜておくと選びやすくなります。
防臭・不透明な密閉袋
使用済みの生理用品や汚れた下着を一時保管するために使います。中身が見えない袋をサイズ違いで用意し、自治体や避難所の分別・廃棄ルールに従って処理しましょう。
普段使っている鎮痛剤・常用薬と薬の情報
生理痛に普段から使っている市販薬や常用薬は、使用期限と保管方法を確認して備えます。服用量や禁忌は必ず説明書・医師・薬剤師の指示に従ってください。薬の名前や服用方法がわかるお薬手帳、電子版お薬手帳、写真なども一緒に用意しておくと役立ちます。
長時間の移動やトイレを我慢する状況に備え、吸水パッドや替えの下着も候補になります。尿もれが続く、痛みや血尿を伴う場合は、自己判断せず医療機関へ相談してください。
4 「もしもの時だけ」にしない備え方
防災用と聞くと、普段使わない特別なものを新しく揃えなければいけない気がしてしまいますが、実はそんなことはありません。生理用品、吸水ショーツ、デリケートゾーン用ワイプ、薬は、どれも日常で使っているものを少し多めに持つところから始められます。
ローリングストックの3ステップ
- 防災バッグに入れた日と、見直す月をメモする
- 保管期限や使用期限が近いものから日常で使う
- 使った分を買い足し、年2回を目安にサイズや体調の変化も確認する
何から揃えたらいいかわからない人は、吸水ショーツとデリケートケア用品などがセットになったfermataの防災BOXから始めるのもひとつの方法です。セット内容に加えて、自分に合う生理用品、替えの下着、薬を補ってください。
5 よくある質問
Q. 家族の分もまとめて備えるべきですか?
A. 年齢、肌に合う製品、経血量、使えるアイテムは一人ひとり違います。家族共通の自宅備蓄とは別に、各自の持ち出し袋へ使い慣れた用品を分けて入れておくと、避難時に持ち出しやすくなります。
Q. 消費期限・使用期限はありますか?
A. 製品ごとに表示や推奨保管期間が異なります。外箱や説明書を確認し、高温多湿や直射日光を避けて保管してください。月経カップや吸水ショーツは、メーカーの交換目安に加え、傷、べたつき、ひび、変形、落ちないニオイなど状態の変化も定期的に確認しましょう。
Q. 月経カップがあれば、ナプキンはなくても大丈夫ですか?
A. 清潔な水や手洗い環境、プライバシーを確保できない場合もあります。カップを使い慣れている人でも、使い捨て用品を選べるように備えておくのがおすすめです。
6 まとめ|普段のセルフケアを、防災バッグへ
生理は、災害が起きても止まってくれるわけではありません。だからこそ、「もしもの時」の備えは特別なことではなく、普段のセルフケアの延長として少しずつ整えておくのが、無理のないバランスです。
まずは最低3日分の使い慣れた生理用品、替えの下着、中身が見えない袋、普段使う薬から。月経カップや吸水ショーツは、衛生的に使える条件と代替手段も一緒に考えて備えましょう。
「自分に必要なもの」から、
今日ひとつ備えてみる。
fermataでは、防災BOXのほか、月経カップ、吸水ショーツ、デリケートゾーンケアアイテムを取り扱っています。何を選べばいいか迷ったときは、無料相談もご活用ください。
※この記事は情報提供を目的としたものであり、体調や薬の使用に不安がある場合は、医師・薬剤師などの医療専門職へご相談ください。
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