Vol.5(前編) | keggとは?おりもので排卵日を知る?keggが変えた妊活の考え方【Amina's Lense】
Dr. Amina’s Lens
おりものから、排卵のサインを知る。
なんとなく下着に付くもの。量や色が変わることもあるもの。 でも、その変化を「妊活のための大事な情報」として扱ったことは、どれくらいあるでしょうか。
おりものから排卵日を知る?
keggが変えた妊活の考え方
— kegg|頸管粘液をデータとして扱う、妊活の新しい選択肢
突然ですが。
あなたは「おりもの」について、どれくらい意識したことがありますか?
なんとなく下着に付くもの。
量や色が変わることもある。
でも、特別に意味を考えることはあまりない。
私もそうでした。
女性の体について学び、公衆衛生や妊活の話に関わってきた私でさえ、
膣分泌物を「大事な情報」として扱ったことはなかったのです。
でもある日、 「おりものの変化から、妊娠しやすい時期を知る」 というプロダクトに出会いました。
最初は、正直、何がそんなに新しいのか分かりませんでした。
おりもの、正確には頸管粘液を含む膣分泌物の質は、 排卵に向かって変化することが医学的に知られています。 でも、それを日常の中で活用している人は、どれくらいいるでしょうか。
1|妊活の構造を少しだけ考えてみる
日本では、不妊を心配したことがある夫婦は39.2%。 実際に不妊の検査や治療を受けたことがある、または現在受けている夫婦は22.7%とされています。
そして2023年には、生殖補助医療によって85,048人が生まれました。 これは全出生児の11.7%にあたり、約8.6人に1人という割合です。
妊活は、もう特別な話ではない
- 不妊を心配したことがある夫婦は、約2.6組に1組
- 不妊の検査や治療を経験した夫婦は、約4.4組に1組
- 生殖補助医療による出生は、2023年時点で約8.6人に1人
妊活は、もう特別な話ではありません。
でも流れは、こうなりがちです。
うまくいかなければ、医療へ。
基礎体温を測る。
排卵検査薬を使う。
通院する。
方法はあります。 でも、続けるのが大変です。
毎朝同じ時間に体温を測る。
仕事を調整して病院へ行く。
自分で理解し、様子を見る余白が、あまりない。
私はそこに、ずっと違和感を持っていました。
2|keggという選択肢
keggは、頸管粘液を含む膣分泌物の変化を測定する家庭用デバイスです。
腟内に挿入し、約90秒測定。 アプリで日々の変化を確認できます。
感覚に頼ってきた身体のサインを、続けられる形で“見える化”する
keggは、基礎体温や排卵検査薬とは異なる視点から、 頸管粘液の変化を日々のデータとして記録し、 自分のリズムを理解するための手がかりを提供するデバイスです。
日本では一般医療機器として届出されていますが、 妊娠の診断、排卵日の特定、治療を目的とするものではありません。
妊娠を保証するものではありません。 治療や診断を目的とするものでもありません。
でも、感覚に頼ってきた身体のサインを、 続けられる形で“見える化”する道具です。
実は、妊娠しやすい時期は「排卵日そのもの」だけではありません。 排卵日を基準にした数日前からの短い期間が、妊娠の可能性に関わる大切な時間です。
そして頸管粘液や膣分泌物は、排卵の5〜6日前から増え始め、 排卵の2〜3日前にピークを迎えることがあるとされています。
ただし、その“窓”は人それぞれ異なります。
だからこそ、継続的に自分の周期を理解することが大切になる。
3|2017年、日本の投資会社で働いていた頃
2017年ごろ、私は日本の投資会社で働いていました。
そのとき出会ったのが、このkeggです。
創業者のKristinaは、妊娠を考えてクリニックに行った際、 「指でおりものの状態を確認して記録してください」と言われたそうです。
テクノロジーが進化しているのに、
なぜ女性の妊活は、ここだけアナログなのか。
その疑問から、keggは生まれました。
Lady Technology社 CEO Kristina Cahojova氏
keggをつくったLady Technology社のCEO、Kristina Cahojova氏。 彼女自身の妊活における不確実さや、続けることの難しさが、 keggの開発につながっていったとされています。
限られた資金の中で、頸管粘液をデータとして扱う家庭用デバイスを形にした。
私は、そこに可能性を感じました。
4|“測る”ということ
妊活が大変なのは、情報がないからではありません。
情報は溢れています。 でも、続けるのが難しい。
keggは、1日約90秒。 起床時である必要もありません。
小さな違いに見えるかもしれませんが、 当事者にとっては大きな違いです。
測ることは、自分を追い込むことではない。
自分の体を、少し理解すること。
それが、次の判断を少し軽くするかもしれない。
私は、そう捉えています。
5|前編の問い
私たちはなぜ、不妊治療には大きく投資し、 その前段階の「理解」にはあまり投資してこなかったのでしょうか。
その順番は、本当に合理的だったのでしょうか。
医療につながる前に、
自分の体を理解するための余白があってもいい。
keggが投げかけているのは、単に排卵日を知るという話だけではありません。
感覚として流れていた身体のサインを、 自分で見て、記録し、理解する。 そのプロセスを、日常の中に戻すこと。
後編では、この製品を日本で社会実装するまでの話を書きます。
おりものの変化を、
妊活のヒントとして知る。
keggは、頸管粘液の変化を約90秒で測定し、日々のリズムをアプリで確認できる家庭用デバイスです。 自分の周期を、感覚だけでなくデータとして見てみたい方へ。
keggを見る※keggは、妊娠を保証するものではありません。 また、妊娠の診断、排卵日の特定、治療を目的とするものではありません。 体調や妊活、不妊治療について不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
Leave a comment