Femtech Fes!「Sextechスタートアップ研究会 第一弾 Dame Products」
今回で11回目となったFemtech Fes!オンライン!は「Sextechスタートアップ研究会」の第一弾。「女性による女性のためのプレジャーアイテム」を開発するDame Productsの魅力を、プロダクトから創業・開発ストーリーまでお話ししました。
プレジャーギャップという言葉をご存じでしょうか。
ある研究によると、91%のシス※男性がセックス中に「日常的に」「いつも」オーガズムを得られると答えたのに対し、同じように答えたシス女性はたった39%しかいませんでした。
また、挿入のみでオーガズムに達することができる女性は18.4%のみとのデータも。
にもかかわらず、異性愛者のシス男女は「相手を喜ばせよう」という心理が働く傾向もあり、クリトリスが過小評価(刺激にかける時間が少ないなど)されているのが現状です。
※「シス(cis)」とは、その人の性自認が、生まれた時の生物学的性と一致することを意味します。「トランス」ジェンダーの対義語です。
この男女のプレジャーギャップを縮めるべく誕生したセクシャルウェルネスブランドがDameです。
コロンビア大学大学院で臨床心理学(セックスセラピー)を修了したアレックスと、マサチューセッツ工科大学卒のエンジニア、ジャネットのふたりが立ち上げました。
イベントでも取り上げたプロダクトをご紹介していきます。
ハンズフリーバイブレーター/Eva 2
従来のトイの課題(挿入重視、作り手が男性、デザインetc.)を解決し、密着したままハンズフリーでふたりが楽しめるDameの代表的なバイブレーター。75通りもの試作を経て完成した伸縮性のある2本の羽が自分のカタチにフィット。お風呂でも使える防水設計。
指に寄り添うバイブレーター/Fin
Evaユーザーのリアルな声から生まれたFin。Evaで支持された「一体感」「その場に馴染んで浮かない」ポイントはそのままに、手の延長線上のように使えるバイブレーター。アシンメトリーなデザインで様々な刺激を楽しめる。
fermataチームが考える、Dameが多くのユーザーから支持されるヒミツにも迫りました。一つ目は、ユーザー中心のプロダクト開発。これを可能にしているのがDame Labsです。人種・性的指向・年齢に偏りがないようにサンプリングした一万人のユーザープールでデータを集め、Dameが作りたいものよりユーザーが欲しいものを優先していることがわかります!また、誰も取り残されないプレジャーを掲げ、ジェンダーニュートラルな言葉選びもDameの世界観を生むのに役立っています(ex: Boyfriend→Partner、Women→Vulva-owners)。
しなやかに曲がるバイブレーター/Pom
内部が空洞で柔らかく身体のカーブにやさしく添う。5段階の速度調整に加え、5つの振動パターンが楽しめる。部屋に置いていてもなじむデザインと静音設計でfermataユーザーも大満足。
リップスティック型バイブレーター/Kip
直感的に使いやすい、ペンのように持てるバイブレーター。プロトタイプを試した19歳~74歳の約100人からのフィードバックを反映しており、スペックにも文句なしの才能。箱を開けたらすぐに使えるデザインで、はじめてのプレジャーアイテムにもオススメ!
「パートナーと一緒に使いたい」「手が疲れにくいものが良い」「ルームメイトがいるから音が静かなもの」「お風呂でも使いたい」…。自分のニーズに合わせて選択肢があることを発見できるイベントになりました。
もっと詳しく知りたい方は、こちらからイベントのアーカイブをご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=bFpou239xPE&has_verified=1
fermataメンバーが実際にプロダクトを手にとってご紹介しているので、プレジャーアイテムを使ったことがない方も是非ご覧ください。
自分にとっての「気持ちいい」を見つけるきっかけにして頂ければ嬉しいです!