Vol.7|骨盤底筋とは? 膣トレの前に知りたい体の基礎【Amina's Guide】

2026年7月8日
Amina’s Guide

Vol.7|骨盤底筋とは?
膣トレの前に知りたい体の基礎

この仕事をしていた私が、出産後に初めて「自分ごと」になった話。 骨盤底筋ケアを、特別なものではなく、日常の中に置き直して考えてみます。

骨盤底筋 産後ケア 尿もれ 膣トレ Amina’s Guide
読了目安:約5分

1 白状します

骨盤底筋のことは、知っていました。

仕事柄、当然のように知識として持っていました。 どこにある筋肉で、何のために必要で、なぜ弱まるのか。 世界から集めたケーゲル体操ができるデバイスで、その大切さや方法を説明してきました。

でも正直に言うと、出産後に自分が尿もれするまで、
それは「誰かの話」でした。

何事もそうかもしれません。 自分が経験するまで、わからないし、自分ごとにはならない。

くしゃみをした瞬間の、あの「あっ」という感覚。 笑いが止まらなくなったときの、ちょっとした焦り。

産後、そのとき初めて、骨盤底筋という言葉が、自分の体の話になりました。

フェムテックを仕事にしている私でさえ、そうでした。 だから、まだ気になっていないあなたに。 そして、もしかしたら、もう少し気になり始めているあなたに。 今日このことを書きたいと思います。

2 骨盤底筋って、どこにあるの?

骨盤底筋という言葉、聞いたことはあっても、実際にどこにあるかイメージできる人は少ないと思います。

場所は、骨盤の「底」。 文字通り、骨盤のいちばん下の部分に、ハンモックのように広がっている筋肉の集まりです。 膀胱・子宮・直腸という、女性にとって大事な三つの臓器を、下からぐっと支えています。

外からは見えないし、触ることもできません。

腕や太ももの筋肉なら「ここだ」とわかるけれど、骨盤底筋は動かしているつもりでも、本当に動いているのか自分では確かめにくい。 そのくらい、「いるけど気づかれない」筋肉です。

骨盤底筋が担っていること

  • 膀胱・子宮・直腸などの臓器を下から支える
  • 排尿・排便のコントロールに関わる
  • トイレに行きたくなったとき、すぐに漏れないよう支える
  • 横隔膜や腹筋と連動し、体の軸を内側から支える
  • 妊娠・出産・産後の回復にも深く関わる

一つの筋肉群がこれだけのことをしているのに、ほとんど意識されない。 日々、黙って働いています。

3 今の私たちは、使えていない

少し前の世代の女性は、日常生活の中で自然に骨盤底筋を使っていました。 しゃがんで掃除をする、重いものを運ぶ、和式トイレを使う。 そういう動作が、意識せずともこの筋肉を動かしていたんです。

でも今は、どうでしょう。

一日中パソコンの前に座っている。 スマホを見ながら背中が丸まる。 テレワークで、家から一歩も出ない日もある。

長い時間椅子に座り続けると、骨盤が後ろに傾きやすくなります。 その姿勢が続くと、骨盤底筋は本来の働きを発揮しにくくなり、 使われないまま少しずつ意識しにくい場所になっていきます。

これは、さぼっているとか、意識が低いということではありません。
生活そのものが変わった、という話です。

生活そのものが変わったことで、自然に使う機会が減ってしまった。 今の時代を生きている私たちが、意識しなければ動かせない場所に、この筋肉はあります。

4 「私には関係ない」と思っているあなたへ

尿もれというと、「お年寄りの話」「出産した人の話」と感じる方も多いかもしれません。

でも、数字は違うことを示しています。

2人に1人以上

P&Gジャパンの2019年調査では、20代以上の日本女性の2人に1人以上が尿もれを経験しているとされています。

20代でも

同調査では、20代の尿もれ経験者のうち、63.4%が出産経験なしと報告されています。

500万人以上

日本泌尿器科学会は、腹圧性尿失禁を週1回以上経験する女性は500万人以上と説明しています。

そして、尿もれを経験していると気づいていても、誰にも相談していない人は少なくありません。

気になっているのに、言えない。 どこに相談すればいいかわからない。 大したことじゃないと思っておく。

そういう人が、あなたのまわりにも、たくさんいます。 もしかしたら、あなた自身も。

5 妊活中の人にも、知っておいてほしいこと

骨盤底筋の話は、尿もれだけではありません。 妊娠を考えている人にも、知っておいてほしいテーマです。

骨盤底筋は、骨盤まわりの血流や姿勢、体幹の安定にも関わる筋肉です。 妊活中の体づくりを考えるときにも、骨盤まわりを整えておくことは、日常のセルフケアの一部として捉えられると思います。

妊娠中はさらに大変です。 おなかが大きくなるにつれて、子宮の重みが骨盤底筋にかかり続けます。 もともと意識しにくい状態だと、腰や骨盤まわりの不快感にもつながりやすくなります。

そして出産のとき。 赤ちゃんが産道を通る際、骨盤底筋は大きく伸びます。 このとき、柔軟性のある筋肉であれば、その変化に対応しやすいと考えられています。

産後、骨盤底筋が弱まったままでいると、尿もれが続いたり、臓器が下がってくる骨盤臓器脱のリスクが高まることがあります。 私が経験したのも、まさにこのタイミングでした。

ライフステージのどの場面にも

妊活、妊娠、出産、産後、更年期。 ライフステージのどの場面にも、骨盤底筋はいます。

だから「なってから対処する」より、「なる前から少し意識しておく」ほうが、ずっといいと思っています。

6 では、どうする?

骨盤底筋を意識する代表的な方法は、ケーゲル体操です。 膣や肛門のあたりを「キュッ」と締めて、ゆっくり緩める。 これを繰り返します。 道具もいらないし、座ったままでもできます。

ただ、続けている人が少ないのも事実です。

「ちゃんとできているかわからない」
「効いている実感がない」
「気づいたらやめていた」

意識しにくい筋肉だから、やっているつもりでできていないことも多い。 そして変化を感じにくいから、やめてしまいやすい。

fermataでは、アナログ式の骨盤底筋トレーニングアイテムから、アプリでゲーム感覚で続けられるもの、EMSで筋肉にアプローチするものまで、さまざまな製品を取り扱っています。

自分に合う方法を選ぶ

  • まずは骨盤底筋の場所を意識したい人向けのアイテム
  • 自分で締める・ゆるめる感覚を学びたい人向けのトレーニングボール
  • アプリで動きを見ながら続けたい人向けのデバイス
  • EMSで外側から骨盤底筋ケアを取り入れたい人向けのアイテム

大切なのは、「これが正解」と決めることではありません。 自分の体の状態、生活リズム、続けやすさに合わせて、無理なく選ぶことです。

7 まだ気にならない今が、ちょうどいい

この記事を読んで、「私はまだ大丈夫」と思った方もいると思います。

それはきっと本当のことです。 でも、骨盤底筋は、気になり始めてから初めて意識するには、少し時間のかかる筋肉でもあります。

私がそうだったように、「知っているつもり」でも、自分の体の話として受け取るのは難しい。

でも今、この文章を読んでいるということは、少し気になっていたり、誰かのために知っておきたいと思っていたりするのかもしれません。

見えないけれど、あなたの体の中心で、
黙って働いている筋肉があります。

その筋肉に、今日から少し、意識を向けてみてください。

骨盤底筋ケアは、自分の体を責めるためではなく、自分の体を学ぶためのものです。

尿もれ・骨盤底筋ケアを、
自分に合う方法から。

fermataでは、アナログ式の骨盤底筋トレーニングアイテムから、アプリ連動デバイス、EMSアイテムまで、日常に取り入れやすい選択肢を揃えています。

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